Hinata’s diary

詩のようなものを書いています。Twitter→@hinata_mnst

愛の上を歩けるなら

永遠など無いと知りながら
愛を繋いで死んでいく
到底理解できないけど
そうするしかないのだろう
きっと僕も同じだろう

あの頃は夢中だった
目の前の優しさのような
薬のような温かさに
唯一の解決策を見落とす程だった

愛を楽観視できるなら
雨が降ることはなかった
何も知らない大人達の
抗う姿は悲惨だった


君は渡した手紙 すぐに破り捨て
「ごめんなさい」と言うのだろう
そしたら僕は地面の中から
惨めに愛を探すのだろう

「あの頃は」とか言えるほど
大人になっちゃいないけど
また愛を見つけた気になって
子どもに戻ってしまうだろう

恋は楽観視するものだ
真面目でいても悲しいだけだ
何も知らない子どもの僕に
愛を語る資格なんて無かった

 
恋というものを知らなければ
恋をせずに済むんだろうな
愛というものを知らなければ
誰も生きてはいけないだろうな

愛を楽観視できるなら
きっと僕ではいられなかった
愛を愛せよ 自分を愛せよ
あなたに優しくなれるまで

愛を大事にできるだなんて
微塵も思っちゃいないけど
あなたに優しくなれるまで