ミルクを零しても泣くなよ
恋人を失くした時に伴う酷い苦痛は
依存するものを無くしただけの喪失感
依存体質なら涙を流すのは当たり前だ
「失って気付く」なんて美しい言葉を
自分も得ることができたと勘違いして
拙い心を肯定しようとする
失って気付いたものが
人を愛する心だとは限らない
そうなるとまた愛は見えなくなる
負の感情すらも教えてくれないなら
いつ愛するを実感できるんだ
だから溢れたミルクを見て
涙を隠せるくらいがちょうどいい
だけど、自分を騙して
次に愛する人を騙して
幸せに眠れるならそれでいい